FXのトレードノート、続いていますか?
僕はずっと続きませんでした。ノートを開くのが面倒で、負けた日ほど書かない。そして書かないから、同じ負け方をくり返す。
そこで、スマホで数タップで書けて、計算は全部おまかせのトレードノートを自分で作りました。無料で、登録もいりません。この記事では、その使い方をまとめます。
最終更新:2026年10月12日(スクショ添付・気持ちの記録・カード画像・取引履歴CSVの読み込みを追加)
※このツールは記録と計算のためのもので、売買をすすめるものではありません。
アプリはここから開けます → トレードノート(アプリ版)
このトレードノートでできること
ふつうのトレードノートと一番ちがうのは、エントリーする「前」に書くことです。
- 宣言:入る前に、エントリーするライン・損切りライン・ロットを書く。負けたらいくらになるかが自動で出る
- 記録:決済したら、実際の値と「宣言どおりにできたか」をボタンで選ぶ
- 振り返り:勝率より大事な「ルールを守れた率」と、見直しのタイミングを確かめる
このほかに、次のこともできます。
- チャートのスクショを、宣言と結果に2枚ずつ残す
- エントリー前と決済のときの緊張度と気持ちを記録して、成績との関係を見る
- 1回のトレードを「レシピカード」画像にして保存する(XやYouTubeショートに使える)
- ヒロセ通商の取引履歴(CSV)をまとめて読み込む
書き方そのもの(何を記録すれば上達につながるか)は、FXトレードノートの書き方|7項目テンプレ付きで詳しく書いています。この記事は、その考え方をアプリで続けるための使い方です。

ノートが続かない一番の理由は「あとで書こう」です。だから宣言を先に書く形にしました。宣言しないと入れない、くらいの気持ちで使っています。
最初にやること:設定で「自分のルール」を決める
アプリを開いたら、まず下のタブの 「設定」 を開きます。ここで決めるのは4つです。

| 設定 | 何を入れるか | 例 |
|---|---|---|
| 1lotの単位 | 口座の表示に合わせる(1,000通貨か1万通貨) | ヒロセ通商なら1,000通貨 |
| 1回の損切りの上限 | 1回のトレードで負けてもいい金額 | 10,000円 |
| 見直し条件 | 「◯連敗」か「累計−◯円」に触れたらお知らせ | 5連敗・30,000円 |
| 累計を数え始める日 | 手法を変えた日。空欄なら最初の記録から | 任意 |
1lotの単位は必ず口座に合わせてください。 ここがずれると、損失額の計算が10倍ずれます。あとで取引履歴のCSVを読み込むときも、この設定でlotを数えます。
見直し条件は、僕の場合「同じやり方で5連敗、または累計−3万円」です。どちらかに触れたら、そのエントリー方法をいったんやめて根本から見直す、と決めています。手法を変えたら「数え始める日」を変えれば、過去の記録を消さずに数え直せます。

上限の金額は、小さすぎるくらいでちょうどいいです。僕は「損切り1万円」を絶対ルールにしてから、ロットを上限から逆算するようになりました。
使い方1:エントリー前に「宣言」する
下のタブの 「宣言」 を開いて、入る前に次を入れます。
- 通貨ペア、判断した足(1分足・10分足など)
- 買い(ロング)か売り(ショート)か
- エントリーするライン、損切りライン、lot数
- 利確の目標(任意)
- 根拠(ひとこと)

数字を入れた瞬間に、こんな表示が出ます。
- 損切りまで何pipsか
- 損切りになったら何円負けるか
- 利確の目標まで何pipsで、損切りの何倍か
- 1回の上限に対して何%か
上限を超えると枠が赤くなり、「上限に収まるのは◯lotまで」と教えてくれます。ここでロットを落とすのがこのアプリの一番の使いどころです。
また、買いなのに損切りラインがエントリーより上にある、といった入れ間違いは、宣言する前に止まります。

「判断した足」は地味ですが大事です。1分足で入ったのに1時間足の損切り幅で耐える、というズレが負けの原因になりやすいので、宣言の時点で決めておきます。
根拠は「ひとこと」でいい
根拠の欄は長く書かなくて大丈夫です。たとえば「10分足の押し目。ここを割ったらダウが崩れる」くらい。損切りラインと理由がセットになっていれば十分です。後で見返したとき、「根拠がなくなったから切った」のか「怖くて切った」のかが分かります。
緊張度と気持ちも残しておく
宣言の画面では、いまの緊張度(1〜5)と気持ちも選べます。どちらも任意です。
- 緊張度:1=落ち着いている 〜 5=かなり緊張
- 気持ち(いくつでも):自信あり/迷いあり/焦り/取り返したい/退屈・暇/なんとなく/指標の前後
書くのは数タップですが、あとで「振り返り」に効いてきます。「取り返したい」「なんとなく」で入ったトレードがどうなっているか、数字で見えるようになります。
チャートのスクショを付ける
「チャートのスクショ」から画像を2枚まで付けられます。エントリー前に引いたラインが写っている画面を残しておくと、後で「本当にそのラインで入ったか」を見比べられます。
画像は自動で小さくしてから、端末の中にだけ保存します。
使い方2:決済したら「記録」する
決済したら、下のタブの 「記録」 を開きます。宣言したトレードが「宣言中」に並んでいるので、そこに書きます。
- 実際のエントリー価格(宣言の値が最初から入っています)
- 決済した値
- 宣言どおりにできた? →「守れた」「守れなかった」を選ぶ
- 決済したときの緊張度と気持ち(任意)
- 決済後のスクショ(任意・2枚まで)
- ひとことメモ(反省・気づき)
決済した値を入れると、pipsと損益が自動で出ます。さらに、次のようなときは注意が出ます。
- 宣言した損切りラインより先で決済している
- 宣言と違うlotで入っている
- 宣言したラインからずれて入っている
「守れた/守れなかった」は必ず選ぶ形にしてあります。負けたトレードでも、宣言どおりに切れたなら「守れた」です。 ここを正直に押すのがこのノートの肝です。
決済したときの気持ちは「納得/ホッとした/悔しい/もっと伸ばせた/怖くて切った/欲が出た/イライラ」から選べます。
入らなかったときは「エントリーしなかった(見送り)」で残せます。見送りは成績には入りませんが、「待てた記録」として残ります。

僕は利確が早いのが弱点です。損は耐えるのに利益はすぐ確定する、まさにプロスペクト理論そのもの。決済のときに「もっと伸ばせた」を何回押したか数えると、自分のクセが嫌でも見えます。
これまでの記録のカードでは、スクショのサムネイルを押すと、その場で大きく表示されます。
使い方3:「振り返り」で見るべき数字
下のタブの 「振り返り」 では、記録がたまると成績がまとめて見られます。期間は「すべて・直近30日・直近7日・直近20回」で切り替えられます。
| 数字 | 見方 |
|---|---|
| ルールを守れた率 | 一番大事。まずここを上げる |
| 勝率 | 単独では意味が薄い。損益比とセットで見る |
| 損益の合計 | その期間のトータル |
| プロフィットファクター | 利益の合計÷損失の合計。1より大きければプラス |
| 平均の利益・平均の損失 | 利確が早い人は、平均の利益が小さく出る |
| 損益比 | 平均の利益÷平均の損失 |
| 今の連敗 | 見直し条件とあわせて確認 |
「守れたとき」と「守れなかったとき」を比べる
振り返りの画面には、ルールを守れたときの損益と守れなかったときの損益が並びます。
もし「守れなかったとき」が大きくマイナスなら、手法が悪いのではなく、ルールの守り方が悪いということです。手法を探しに行く前に、まず守れる形に直すほうが早く結果が変わります。
気持ちと成績
宣言や記録で緊張度・気持ちを選んでいると、「気持ちと成績」の表が出ます。
- エントリー前の緊張度ごと
- エントリー前の気持ちごと
- 決済したときの気持ちごと
それぞれ、回数・勝率・守れた率・損益が並びます。3回以上あって、勝率が35%未満か守れた率が50%未満の行は赤く表示されます。
書き方の記事でも書きましたが、僕は緊張度4以上のトレードの勝率が3割を切っていました。赤い行が出たら、「その気持ちのときは入らない」と自分ルールにしてしまうのが一番早いです。
見直し条件のお知らせ
設定で決めた「◯連敗」「累計−◯円」に触れると、振り返りの一番上に赤いお知らせが出ます。触れていないときも、あとどれくらいかをバーで見られます。
損益の積み上げグラフ
1回ごとの損益を積み上げたグラフも出ます。赤い点は「守れなかった」トレードです。グラフが大きく下がっているところに赤い点が集まっていたら、そこが改善ポイントです。
トレードを「レシピカード」画像にする
決済したトレードは、1枚の画像にまとめて保存できます。「記録」のカードにある 「カード画像を作る」 を押してください。

カードに入るのは次の内容です。
- 通貨ペア・売買・判断した足
- 結果のpips
- 下ごしらえ(宣言したエントリー・損切り・損切り幅・利確目標)と、仕上がり(実際のエントリー・決済)
- 材料(根拠)・そのときの気持ち・ひとこと
- ルールを守れた回は「レシピ通り」、守れなかった回は「レシピ外」のバッジ
形は2つから選べます。
| 形 | 大きさ | 向いている使い道 |
|---|---|---|
| 投稿用(4:5) | 1080×1350 | X・Instagramの投稿 |
| ショート用(9:16) | 1080×1920 | YouTubeショート・リール。「レシピの手順」(下ごしらえ→待つ→エントリー→決済)も入る |
最初はpipsだけのカードになります。「金額とlotも載せる」にチェックすると、円とlotも入ります。金額を出さないと口座の大きさが分からないので、SNSに出すならpipsだけがおすすめです。スクショを付けていれば「スクショも載せる」で一緒に入れられます。
「画像を保存」で保存できない端末では、プレビューの画像を長押しして保存してください。

負けトレードでも「レシピ通り」のカードは、ちゃんと自慢していいと思っています。決めた所で切れたなら、それは1つの完成品です。
証券会社の取引履歴(CSV)を読み込む
これまでのトレードをまとめて入れたいときは、「設定」の 「取引履歴(CSV)を読み込む」 を使います。
ヒロセ通商(LION FX)の場合
- ヒロセ通商の取引画面で、約定履歴をCSVで保存する
- アプリの「設定」で、CSVの種類を「ヒロセ通商(LION FX)の約定履歴」にする
- 「CSVを選んで読み込む」で、保存したファイルを選ぶ
- 「◯件を記録に入れます」と出るので、件数を確かめてOK
読み込むのは決済まで終わったトレードだけです。同じファイルを2回読み込んでも、同じトレードは2回入りません。
lot数は、設定の「1lotの単位」で数え直します。ヒロセ通商の表示は1lot=1,000通貨なので、設定も1,000通貨にしておいてください。
ほかの証券会社の場合
「ひな形を書き出す」で、このアプリ用のCSVのひな形が保存されます。ExcelやGoogleスプレッドシートで開いて、1行に1トレードずつ貼りつけてから読み込んでください。
| 列 | 入れるもの |
|---|---|
| 新規日時・決済日時 | 2026/10/12 14:04 のような形 |
| 通貨ペア | USD/JPY でも 米ドル/円 でもOK |
| 売買 | 買い/売り(ロング/ショートでもOK) |
| lot・エントリー・決済 | 数字 |
| 損切り・ルール・メモ | 任意。ルールは「守れた」「守れなかった」 |
読み込んだあとに「守れたか」を選ぶ
CSVから入れた記録には宣言がないので、「記録」のカードに 「ルールは守れた?」 のボタンが出ます。思い出せる範囲で選んでください。
まだ選んでいない記録は、「ルールを守れた率」の計算に入りません(「◯回中◯回(未判定◯回)」と表示されます)。

CSVの読み込みは「過去の成績を一気に並べて見る」ために作りました。ここから先は宣言してから入るようにすると、守れた率がちゃんと意味のある数字になっていきます。
スマホのホーム画面に置く方法
アプリ版をホーム画面に置くと、アプリのようにワンタップで開けます。電波がないところでも開けます。
- iPhone:Safariで開き、共有ボタン(四角から上向きの矢印)→「ホーム画面に追加」
- Android:Chromeで開き、画面上の「ホーム画面に追加」ボタン、またはメニュー(︙)→「ホーム画面に追加」
記録の保存とバックアップ
このアプリは、記録とスクショをあなたの端末のブラウザの中にだけ保存します。サーバーには送らないので、他の人に記録を見られることはありません。
そのかわり、次のようなときに記録が消えることがあります。
- ブラウザの履歴やデータを消したとき
- 機種変更したとき
- iPhoneで長いあいだ開かなかったとき
なので、「設定」の 「バックアップを書き出す」 でときどきファイルに保存してください。「スクショも含める」にチェックを入れると、画像ごと保存できます(ファイルは大きくなります)。最後に書き出した日時も表示されます。新しいスマホでは「バックアップから戻す」で読み込めます。
「表計算用(CSV)で書き出す」 を使うと、ExcelやGoogleスプレッドシートで開けます。緊張度や気持ちの列も入るので、自分で集計したい人はこちらが便利です。

iPhoneでは、Safariで開いたときと、ホーム画面に追加したアプリで開いたときで、保存場所が別になります。どちらか片方に決めて使うのがおすすめです。
使うときの注意
- 対象は円が後ろにつく通貨ペア(クロス円)だけです。1pip=1銭で計算します
- 損益はスプレッド・スワップ・手数料を含みません。CSVから読み込んだ記録も、約定した価格から計算し直しています。実際の損益は口座の表示で確認してください
- 記録と計算のためのツールで、売買をすすめるものではありません
ポジションを持ったあと「どこまで行ったらいくら負けるか」を見たいときは、損益早見表が使えます。宣言の前に損切りラインを決めるのにも便利です。
よくある質問
無料ですか?登録はいりますか?
無料です。会員登録もメールアドレスもいりません。開いてすぐに使えます。
記録はどこに保存されますか?
あなたのスマホやパソコンのブラウザの中だけです。スクショも同じです。サーバーには送りません。そのため、ブラウザのデータを消すと記録も消えます。ときどきバックアップを書き出してください。
スマホとパソコンで同じ記録を見られますか?
自動では同じになりません。片方で「バックアップを書き出す」をして、もう片方で「バックアップから戻す」をすると移せます。スクショも移したいときは「スクショも含める」にチェックを入れて書き出してください。
1,000通貨の口座でも使えますか?
使えます。「設定」の1lotの単位で「1,000通貨」を選んでください。1万通貨の口座なら「1万通貨」です。
ドル円以外でも使えますか?
円が後ろにつく通貨ペア(ユーロ円・ポンド円・豪ドル円・メキシコペソ円など)で使えます。ユーロドルのような円が入らない通貨ペアには、今は対応していません。CSVを読み込むときも、円が入らない通貨ペアの行は読み込みません。
負けたトレードは「守れなかった」を選ぶのですか?
いいえ。宣言した損切りラインでちゃんと切れたなら、負けても「守れた」です。逆に、勝ったとしても損切りをずらして耐えたなら「守れなかった」です。勝ち負けではなく、宣言どおりに動けたかで選んでください。
ヒロセ通商以外の取引履歴も読み込めますか?
ヒロセ通商の約定履歴はそのまま読み込めます。ほかの証券会社は、「ひな形を書き出す」で保存したCSVに、日時・通貨ペア・売買・lot・エントリー・決済を貼りつければ読み込めます。
カード画像に金額は出ますか?
最初はpipsだけです。「金額とlotも載せる」にチェックしたときだけ、円とlotが入ります。SNSに出すときは、pipsだけのほうが口座の大きさが分からず安心です。
1回の損切りの上限はいくらにすればいいですか?
決まった答えはありませんが、「その金額を負けても、次のトレードを冷静にできる額」が目安です。連敗しても見直し条件に届く前に口座が大きく減らない額にしておくと安心です。
まとめ
- このトレードノートは、エントリー前に宣言 → 決済後に記録 → 振り返りの3ステップで使う
- 最初に「設定」で、1lotの単位・1回の損切りの上限・見直し条件を決める
- 宣言すると、損切りになったときの金額が自動で出る。上限を超えたらロットを落とす
- 記録では、勝ち負けではなく宣言どおりにできたかを正直に選ぶ
- 緊張度と気持ちを残すと、「この気持ちのときは負けやすい」が表で見える
- 振り返りでは、勝率より先にルールを守れた率を見る
- 1回のトレードは「レシピカード」画像にして、XやYouTubeショートに使える
- 過去のトレードは、ヒロセ通商の取引履歴CSVやひな形からまとめて読み込める
- 記録は端末の中だけに保存されるので、ときどきバックアップを書き出す
ノートが続かなかった人ほど、まずは1回、次のトレードの前に宣言してみてください。

