FXで勝つコツ

ドル円ドリルの使い方|面倒だから身につく、金利を自分で読む毎日の練習【無料アプリ】

「FRBの○○発言でドル円は上がる!」「今日のCPIは円安材料!」

SNSを開くと、こういう言葉が毎日流れてきます。僕も昔は、それを見ては買ったり売ったりしていました。そして、言っている人によって結論がばらばらなことに、だんだん疲れていきました。

誰かの結論を借りているうちは、その人が外れたときに自分も一緒に外れます。 しかも、なぜ外れたのかが自分では分かりません。

だから僕は、一次情報を自分で見に行って、自分で計算して、自分で判断できるようになりたいと思いました。そして、同じように悩んでいる人にも、そうなってほしいと思っています。

その練習のために作ったのが、無料アプリ「ドル円ドリル」です。この記事では、その使い方と、なぜわざわざ面倒な作りにしたのかをお話しします。

※このアプリは経済の数字の見方を練習するためのもので、売買をすすめるものではありません。そして面倒です。

アプリはここから開けます → ドル円ドリル(アプリ版)

ドル円ドリルでできること

アプリには2つの練習があります。

練習やること時間の目安
毎日の観測米国の10年金利を「名目=実質+期待インフレ」に分けて、昨日は何が動いたのかを自分で判定する5〜10分
知識ドリル為替・金利・経済指標・リスク管理・トレードの心理などの問題を1日3問1〜2分

どちらも、答えはすぐには出てきません。 ここが、このアプリの一番の特徴です。

なぜ、こんなに面倒なのか

毎日の観測では、アプリは数字を見せてくれません。代わりに出てくるのは、FRED(米セントルイス連銀の公式データベース)へのリンクだけです。

  1. FREDのページを開いて、最新の観測日を自分で確かめる
  2. その日の金利を自分で書き写す
  3. 自分で足し算して検算する
  4. 前の日からどれだけ動いたかを自分で計算する
  5. そのうえで、何が動いた日なのかを自分で判定する

正直に言うと、めちゃくちゃ面倒です。作った本人が言うのだから間違いありません。

でも、ボタンを押したら答えが出てくるアプリにすると、答えを見た瞬間に「分かった気」になって、何も頭に残らないんです。これは僕自身が、何度も経験してきたことです。

自分で調べて、自分で計算して、まちがえて、もう一度調べる。その面倒な時間のほうが、答えを1秒で見るよりずっと記憶に残ります。

easy come, easy go

アメリカには「easy come, easy go(イージーカム・イージーゴー)」という言葉があります。簡単に手に入れたものは、簡単に出ていく、という意味です。

楽に稼いだお金はすぐになくなる。FXをやっていると、この言葉が身にしみる場面が何度もあります。

知識も同じだと思っています。誰かが出してくれた答えを読んだだけの知識は、次に相場が荒れたとき、あっという間に頭から抜けていきます。逆に、自分で調べて、計算して、まちがえて身につけたものは、そう簡単には出ていきません。

だから、このアプリはあえて簡単に身につかない作りにしました。地道に続けた人にだけ、少しずつ力が残る。そういう道具にしたかったんです。

なぜ「金利」なのか

為替は、2つの通貨の綱引きです。そして、その綱を一番強く引っ張っているのが金利です。

米国の金利が上がればドルを持つ魅力が増え、ドル円は上がりやすくなる。これは多くの人が知っています。でも、その金利がなぜ動いたのかまで見ている人は、ぐっと減ります。

米国の10年金利(名目)は、2つに分けられます。

中身意味動かすもの
実質金利お金の貸し借りの値段(お金の世界)雇用統計、小売、国債の入札など
期待インフレ(BEI)これから物価がどうなるかの見方(モノの世界)原油、関税、物価の指標など

名目 = 実質 + 期待インフレ

同じ「金利が0.05上がった」でも、実質が動いたのか、期待インフレが動いたのかで、その日に起きたことはまったく違います。ここを自分で分けられるようになると、ニュースの見出しを読むだけでは見えなかったものが見えてきます。

僕も最初は「金利が上がった=景気が強い」と思っていました。でも実質金利は、国債がたくさん発行されても、中央銀行が国債を減らしても上がります。家賃が上がっても、その街が元気とは限らないのと同じです。これを自分の言葉で言えたとき、一気に景色が変わりました。

数字はFRB(米国の中央銀行)の公式データ

アプリで使っている数字は、FREDにある米国の公式データ(元データはFRBのH.15)です。毎日2回、自動で取得しています。

インフルエンサーの解説でも、ニュースの見出しでもなく、元の数字そのものを見る。これが一次情報を自分で見る、ということです。FREDのページは英語ですが、見る場所は決まっているので、慣れれば1分で終わります。

続けると、どうなるか

僕が目指しているのは、数字の中に矛盾を見つけて、自分で仮説を立てられる人です。そこまでの道のりは、だいたいこんな順番です。

段階できるようになること
1金利を分解して、昨日何が動いたかが言える
2「AならBのはず」という、数字のつながりの知識が増える
3月ごとの指標を、単月・3か月・前年比で読み分けられる
42つの数字を並べて「普段どおり」「おかしい」が言える
5「はず」が破れた矛盾に気づき、理由の候補を3つ出せる
6自分の言っていることが「断言できる」のか「候補の1つ」なのかを線引きできる

アプリでは今、段階1を「毎日の観測」で練習できます。知識ドリルには、段階2以降の考え方も少しずつ入れています。

一番最初に変わるのは「普段」が分かること

毎日続けると、米10年金利が1日にどれくらい動くのが普通なのかが、体で分かってきます。

  • 0.00〜0.02は、普段の日
  • 0.06以上は、大きく動いた日

これが分かると、「今日は特に何も起きていない」と言えるようになります。地味ですが、とても大事な力です。動いていない日に、動いた理由を探さなくて済むからです。SNSで毎日「大きな材料」が語られていても、数字を見れば静かな日だったと分かる。それだけで、無駄なトレードがひとつ減ります。

最後は、自分の売買方針を立てられるように

続けた先にあるのは、「ドル円は上がりそう」という誰かの意見ではなく、自分が見た数字から自分で立てた仮説です。その仮説をもとにエントリーと損切りを決めて、トレードノートに宣言してから入る。そこまでつながったとき、トレードは「当てもの」から「自分の判断の検証」に変わります。

正直、僕もまだ途中です。段階1は卒業しましたが、今は段階2の真っ最中です。だからこのアプリは「先生が教える教材」ではなく、「同じ道を歩いている人と一緒に使う練習帳」だと思ってください。

使い方1:毎日の観測

下のタブの「毎日の観測」を開きます。

手順1:観測日を調べる

画面に、FREDの3つのページへのボタンが出ます。

  • DGS10:米10年金利(名目)
  • DFII10:米10年の実質金利
  • T10YIE:米10年の期待インフレ(BEI)

それぞれのページの上のほうに、一番新しい日付と値が出ています。名目(DGS10)の日付を入力して、3つの日付がそろっているかを選びます。

実質金利だけ1日遅れていることがあります。 そのときの正解は「ずれている」。ずれている日は判定せず、3つがそろっている最後の日で練習します。これも大事な練習です。

手順2〜4:書き写す・検算する・計算する

その日の名目・実質・期待インフレを書き写し、実質+期待インフレが名目と合うか自分で足し算します。次に、前の日の値(これだけはアプリが出します)から、変化幅を自分で計算して、符号つきで入力します。

まちがえた欄には×が付きますが、答えは出ません。もう一度FREDを見て、計算し直します。同じ手順で2回まちがえたときだけ「答えを見る」が出てきます(その手順のポイントはなくなります)。

手順5〜6:判定する

最後に、何が動いた日なのかを判定します。

判定どういう日か
実質主導お金の世界(景気・需給)の材料で動いた
BEI主導モノの世界(物価)の見方が変わった
半々両方が同じくらい動いた
無風どちらもほとんど動いていない

±0.01は「動いたうちに入らない」のがポイントです。表示できる最小の1目盛りで、四捨五入だけでも出てくるからです。

手順7:今日の4行

判定が終わると、X(旧Twitter)にそのまま投稿できる4行の文ができます。僕が毎日ポストしているのと同じ形です。

1日飛ばしても大丈夫です。判定していない日があれば、古い日から順に出てきます(最新の日だけ見ると、抜けた日の動きが見えなくなるためです)。

使い方2:知識ドリル

下のタブの「知識ドリル」を開くと、1日3問出ます。物足りない日は「もう3問解く」で続けられます。

問題は100問以上あり、分野はこんな感じです。

  • 為替の基本、金利と為替、中央銀行、経済指標
  • 市場の時間(仲値・ゴトー日・夏時間など)
  • リスク管理と計算(ロットの逆算、期待値、必要証拠金など)
  • スワップとコスト、相場の見方、トレードの心理
  • 米金利の分解、「はず」と言い切り

問題は3つの形

形中身
選ぶ選択肢から選ぶ。選択肢の順番は日ごとに変わります
計算して入力「損失を1万円までにしたい。損切り25pipsなら何万通貨?」など。実際のトレードでそのまま使う計算です
自分の言葉で書く「実質金利が上がるなら景気が強いはず」が成り立つ理由と、成り立たない理由を書く。書いてから模範解答と見比べて、自分で○▲×を付けます

忘れたころに、また出てくる

正解した問題は、3日後 → 1週間後 → 3週間後 → 2か月後と、間隔を空けてまた出てきます。まちがえた問題は翌日もう一度。「成長の記録」には、間隔が1週間以上になった「身についた問題」の数が出ます。

これも、1回解いて終わりにしないための仕組みです。忘れかけたころにもう一度思い出すと、記憶はぐっと強くなります。

AIは「答え」ではなく「考える相手」として使う

分からないことは、自分が使っているAI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)に聞けます。アプリが質問文を作るので、スマホの共有ボタンで送るだけです。

聞き方は2つから選べます。

聞き方AIがやること
答えは言わずに手伝って見に行く先と、考えるための問いを1つだけ出す
今日は答えでいい考えられる理由の候補を出す。ただし「確かめた事実」と「候補」を分けて書かせる

会社員なので、時間がない日は当然あります。そんな日は「今日は答えでいい」を使ってください。でも、時間がある日はできるだけ「答えは言わずに」のほうを選んでほしいです。AIに答えを出してもらうのも、easy come, easy go です。

僕はAIと一緒にこの練習を続けてきましたが、AIの説明のまちがいに自分で気づいたことが何度もあります。自分で一次情報を見ていたからこそ、気づけました。AIも、インフルエンサーと同じで「鵜呑みにしない相手」です。

正直に言うと、これが一番いい道かは分かりません

最後に、正直な気持ちを書いておきます。

このやり方が、FXで勝つための一番いい道なのかどうか、僕にはまだ分かりません。もっと近道があるのかもしれません。

ただ、いろいろ試してきた中で、今の僕が一番信じているやり方がこれです。誰かの結論を借りるのをやめて、自分で一次情報を見て、自分で判断する。その力は、相場がどう変わっても自分の中に残ると思っています。

だから、このアプリも完成品ではありません。これからも、使いながら少しずつ育てていくつもりです。

  • 段階2「〜のはず」の練習を、毎日の観測に組み込む
  • 月ごとの指標(CPI・PCEなど)を「縦に読む」練習を足す
  • 知識ドリルの問題を増やす(難しい問題や、僕のトレードの実体験から作る問題も)
  • 使ってくれた人の声を聞いて、使いにくいところを直す

「ここが使いにくい」「こんな問題がほしい」という声があれば、ぜひXやお問い合わせから教えてください。

使うときの注意

  • 経済の数字の見方を練習するためのツールで、売買をすすめるものではありません
  • 問題の答えは「一般にこう動きやすい」というものです。実際の相場は、ほかの材料や「どこまで織り込まれていたか」で逆に動くこともあります
  • 学習の記録は、あなたの端末のブラウザの中にだけ保存されます。ブラウザのデータを消したり、機種変更したりすると消えます
  • 金利のデータ:FRED(セントルイス連銀)、元データはFRBのH.15。This product uses the FRED® API but is not endorsed or certified by the Federal Reserve Bank of St. Louis.

よくある質問

無料ですか?登録はいりますか?

無料です。会員登録もメールアドレスもいりません。開いてすぐに使えます。スマホのホーム画面に追加すると、アプリのようにワンタップで開けます。

FXの経験がなくても使えますか?

使えます。知識ドリルは、レベル1ではドル円の円安・円高の向きのような基本の問題から始まり、レベルが上がるにつれて難しい問題が出るようになります。毎日の観測も、手順どおりに進めれば最初の日から取り組めます。

FREDのページが英語で不安です

見る場所は、ページの上のほうにある日付と数字の1か所だけです。数日続ければ慣れます。英語を読む練習ではないので、安心してください。

毎日やらないといけませんか?

1日休んでも大丈夫です。判定していない日は、次に開いたときに古い日から順に出てきます。続けるコツは、完璧を目指さず「今日は1日分だけ」と決めることです。

今日の金利が出てこないのはなぜですか?

米国の金利は、FRBが平日に公表し、FREDにはおよそ1営業日遅れで載ります。週末や米国の祝日は新しい日が増えません。実質金利だけ1日遅れることもあります。

答えをすぐに見る方法はありませんか?

知識ドリルの選ぶ問題と計算の問題には「答えを見る」ボタンがあります。毎日の観測は、同じ手順で2回まちがえたときだけ答えを見られます。あえて面倒にしているので、できるだけ自分で調べてみてください。

記録はどこに保存されますか?

あなたのスマホやパソコンのブラウザの中だけです。サーバーには送りません。そのため、ブラウザのデータを消すと記録も消えます。

このアプリで売買の判断はできますか?

アプリは売買の判断を出しません。数字を自分で読む力をつけるための練習帳です。自分で立てた仮説で売買するときは、トレードノートで入る前に損切りを宣言するのがおすすめです。

まとめ

  • ドル円ドリルは、一次情報を自分で見て、自分で計算して、自分で判断するための練習帳
  • 毎日の観測は、米10年金利を「名目=実質+期待インフレ」に分けて、何が動いた日かを判定する
  • 知識ドリルは1日3問。選ぶ・計算する・自分の言葉で書くの3つの形で、忘れたころにまた出てくる
  • 答えはすぐに出ない。easy come, easy go。簡単に手に入れた知識は、簡単に出ていく
  • 続けると「普段」が分かり、「はず」が増え、いつか自分で仮説を立てられるようになる
  • これが一番いい道かは分からない。でも今の僕が一番信じているやり方で、これからも育てていく

インフルエンサーの言葉に振り回される毎日から、自分の目で数字を見て判断する毎日へ。まずは今日の1日分だけ、やってみてください。

→ ドル円ドリル(アプリ版)を開く

免責事項

当ブログ「遅くない!今日から副業革命」に掲載しているFXトレードの手法・分析・収支結果などの情報は、筆者(ちきトレ)個人の経験と見解をもとにしたものです。

投資・トレードの結果を保証するものではありません。

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ちきとれ

40代現役会社員|FX歴5年|秒〜分スキャ|安定収益を継続中。「遅くない」をモットーに、兼業でのFXと副業術を発信。証券口座の収支表をXにて毎日公開中!

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