FXで勝つコツ

FXの両建てとは?仕組み・メリット・デメリットをスキャルパーが本音で解説

両建て??
両方のポジションを持つこと?
どういうときに使うの?

FXの両建てとは、同じ通貨ペアで「買い」と「売り」のポジションを同時に持つ取引手法です。

「損失を抑えられる」「リスクヘッジになる」——甘い言葉に惹かれて両建てに手を出す初心者は多いです。でも、本当にそんなうまい話があるでしょうか?

結論から言います。初心者が両建てをするのは危険です。

この記事では、FX歴5年・1分足スキャルピング専門のちきトレが、両建ての仕組みからメリット・デメリット、そして「なぜ初心者にはおすすめしないのか」まで、実体験をまじえてぶっちゃけます。

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。FXには元本割れのリスクがあります。取引は余裕資金で、ご自身の判断と責任のもとで行ってください。


FXの両建てとは?基本の仕組みをわかりやすく解説

両建て(りょうだて)とは、同じ通貨ペアで買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。

例えばUSD/JPYで1万通貨の買いポジションを持っている状態で、さらに1万通貨の売りポジションを建てる——これが両建てになります。

買いと売りを同時に持つため、相場がどちらに動いても片方が利益・片方が損失になり、理論上は損益がプラスマイナスゼロに近づきます。

片建てとの違い

通常のFX取引は「買い」か「売り」のどちらか一方だけポジションを持ちます。これを「片建て(かただて)」と呼びます。

片建ては「上がると思ったら買い、下がると思ったら売り」のシンプルな判断です。一方、両建ては両方のポジションを持つため、どのタイミングでどちらを決済するかの二重の判断を求められます。

片建て両建て
ポジション買いか売りの一方買いと売りの両方
判断回数1回(売買方向)2回(どちらを・いつ決済するか)
スプレッド1回分2回分
管理の難易度シンプル複雑

両建てのメリット|使い方次第で活きる3つの場面

両建て自体が「絶対ダメ」とは言い切れません。限定的ですが、活用できる場面はあります。

①含み益を守りながらの一時的なヘッジ

含み益を守りながらの一時的なヘッジは、両建ての代表的な使い方です。

すでに利益が出ているポジションがあるとき、経済指標発表や要人発言など一時的な急変動リスクに備えて反対ポジションを持ちます。

例えばUSD/JPYの買いで+30pipsの含み益がある状態で、雇用統計の発表前に一時的に売りを入れて利益を固定する——この使い方は理にかなっています。

②長期ポジションと短期売買の併用(つなぎ売り)

長期的にはドル高を見込んで買いポジションを保有しつつ、短期的な下落局面では売りで利益を取る——いわゆる「つなぎ売り」です。

ただし、長期と短期の戦略を明確に分けて管理できる中級者以上向けの手法になります。初心者がいきなり挑戦すると、どちらの戦略も中途半端になりがちです。

③年度またぎの税金対策

12月末時点の含み益を翌年に持ち越すために、反対ポジションで利益を一時的にロックする方法です。確定申告のタイミングをコントロールする目的で使われる場合があります。

正直に言うと、利益が出ているときに少しの調整として両建てするなら「まあアリかな」とは思います。でも僕の場合、それすらやりません。利確が早いチキンスタイルだから、含み益があるなら素直に利確してしまう。両建てで「利益を守る」より、さっさと利確して次のチャンスを待つほうがシンプルです。

両建てとナンピンの違い


両建てのデメリット|コストと判断ミスのダブルパンチ

メリットよりも圧倒的にデメリットが多い——これが両建ての現実です。

①スプレッドが2倍かかる

スプレッドが2倍かかる点は、両建ての最大のコスト負担です。

買いと売り、2つのポジションを建てるのでスプレッド(取引コスト)は単純に2倍になります。

USD/JPYのスプレッドが0.2銭だとすると、1万通貨で片建てなら約20円のコスト。両建てなら約40円です。「たった20円」と感じるかもしれませんが、回数を重ねれば確実に利益を削ります。

スプレッドコストの比較(USD/JPY・スプレッド0.2銭・1万通貨の場合):

取引回数片建てのコスト両建てのコスト
1回約20円約40円
10回約200円約400円
100回約2,000円約4,000円
1,000回約20,000円約40,000円

スキャルピングのように取引回数が多いスタイルでは、コスト差の影響はさらに大きくなります。

②スワップポイントの差額で日々マイナスになる

多くのFX会社では、買いスワップと売りスワップの金額が同じではありません。

例えば買いスワップが+150円、売りスワップが-180円だとすると、両建てしているだけで毎日30円ずつマイナスになります。ポジションを長く持つほど、スワップの差損は積み上がっていきます。

保有期間1日あたりの差損累計の差損
1日-30円-30円
1週間-30円-210円
1ヶ月-30円-900円

「何もしていないのにお金が減る」——両建て特有の落とし穴です。

③証拠金が余分に必要になるケースがある

FX会社によって証拠金の計算方法は異なります。MAX方式(売りと買いで大きいほうだけ証拠金が必要)を採用している会社もあれば、両方の証拠金が必要な会社もあります。

証拠金が2倍必要になれば、他のトレードに使える資金がその分だけ減ります。

④決済タイミングの判断が2倍難しい

両建てした後、「どちらを先に決済するか」「いつ決済するか」を2回判断しなければなりません。

片方を決済した瞬間から片建て状態になるため、結局は相場の方向を判断する力が必要です。両建ては判断を「先送り」しているだけで、問題を解決しているわけではありません。

両建てに逃げるより損切り力を鍛えるべき


両建てが「禁止」「推奨されない」と言われる理由

「FX 両建て 禁止」で検索する人は多いですが、正確に言うと国内FXで両建て自体が法律で禁止されているわけではありません。

ただし、金融商品取引業者に対しては金融商品取引業等に関する内閣府令で「両建てを勧誘する行為」が禁止されています。FX会社が「両建てしましょう!」と顧客に勧める行為がNGなのです。

なぜ推奨されないのか?

理由はシンプルで、経済合理性に欠くからです。

  • 買いと売りを同額持っている状態は、「ポジションを持っていない状態」と本質的に同じ
  • なのにスプレッドやスワップ差のコストだけはかかり続ける
  • 結果として、何もしないより損をする構造になっている

「両建て=ノーリスク」と思い込んでいる初心者が多いですが、実態はコストだけが確実に発生するマイナスサムです。

異業者間の両建ては規約違反のリスクも

A社で買い、B社で売り——という異業者間の両建ては、一部のFX会社で明確に規約違反とされています。発覚した場合、口座凍結や出金拒否などのペナルティを受ける恐れがあります。

「ばれないだろう」と考える方もいるかもしれませんが、FX会社間での情報共有やMT4/MT5のブリッジ会社経由で発覚するケースは実際に報告されています。リスクに見合わない行為です。


「両建て必勝法」は存在するのか?初心者が知るべき現実

「FX 両建て 最強」「両建て 負けない」——検索ワードの多さが、初心者の期待と現実のギャップを物語っています。

必勝法は存在しない

「LS法」「マーチンゲール改良版」など、両建てを使った必勝法と呼ばれる手法がネット上には出回っています。しかし、どの手法もリスクをゼロにしているわけではなく、損失を先送りにしているだけです。

先送りした損失はいつか必ず表面化します。そして多くの場合、一気にまとめて損失が膨らむ——いわゆる「コツコツドカン」のパターンに陥ります。

損失中の両建ては最悪のパターン

含み損を抱えたときに「これ以上の損失を止めたい」と両建てする——初心者が最もやりがちなパターンですが、これが一番危険です。

相場が一方向に動いた後に反転すると、買いも売りも含み損を抱える最悪の状態に陥ります。どちらのポジションも水面下に沈むのです。

僕も過去に何度か損失中の両建てをやったことがあります。正直に言うと、いい経験をしたことがほとんどない。含み損に耐えられなくて反対ポジションを建てるんですが、結局は「どっちも含み損」の地獄にはまるんですよね。思考がブレるし、どちらを先に外すかで延々と悩む。あの時間と精神力があれば、最初からスパッと損切りして次のトレードに集中したほうが100倍マシでした。**両建ては「損切りできない自分への言い訳」**だった——今ならそう断言できます。

両建てはスプレッドコストが2倍かかる


両建てより損切り力を鍛えよう|初心者が本当にやるべき3ステップ

両建てに興味を持つ初心者の多くは、「損切りしたくない」という心理から逃げ道を探している状態です。

でも、FXで長く生き残るために本当に必要なのは、損切りを躊躇なく執行できるスキルです。

ステップ1:デモ口座で感覚をつかむ

まずはリアルマネーを使わず、デモ口座で「エントリー→損切りライン設定→機械的に決済」の流れを体に覚えさせましょう。

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ステップ2:少額リアル口座で実戦練習

デモで感覚をつかんだら、1,000通貨から取引できる口座でリアルトレードに移行しましょう。

ヒロセ通商(LION FX)なら1,000通貨から始められるので、1回の損切りが数十円〜数百円レベル。痛みを感じつつも致命傷にならない金額で練習できます。

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ステップ3:損切りルールを固定する

「-5pipsで必ず切る」「損切り幅はエントリー前に決める」——ルールを固定して機械的に執行します。これがちきトレのスキャルピングスタイルの根幹です。

僕が「チキントレーダー」を名乗っている理由は、ビビリだからこそ損切りが早いから。両建てで粘るより、5〜7pipsでスパッと切って次に行く。かっこよくはないけど、退場しないのが一番大事です。5年間相場に立ち続けられているのは、チキンスタイルのおかげだと本気で思っています。

JFX株式会社


よくある質問(FAQ)

Q. FXの両建ては禁止されているの?

法律で禁止されているわけではありません。ただし、金融商品取引業者が顧客に両建てを勧誘する行為は内閣府令で禁止されています。また、異業者間の両建ては一部のFX会社で規約違反となる場合があります。

Q. 両建てすれば絶対に負けない?

いいえ。両建てはスプレッドやスワップ差のコストが確実にかかるため、何もしないより損をする構造です。「損失の先送り」にはなっても「損失の消滅」にはなりません。

Q. 両建てに意味がないなら、なぜやる人がいるの?

含み益のヘッジやつなぎ売り、税金対策など限定的な活用場面はあります。ただし、中級者以上が明確な目的を持って行うものです。「損切りしたくないから」の理由での両建ては避けてください。

Q. 両建てがバレる場合はある?

同一口座内の両建ては多くの国内FX会社で可能なので「バレる」の概念自体がありません。問題になるのは異業者間や複数口座間での両建てで、MT4/MT5のブリッジ会社やFX会社間の情報連携で発覚するリスクがあります。

Q. スキャルピングと両建て、どちらが初心者向き?

どちらも簡単ではありませんが、ちきトレの意見としては損切りルールを徹底したスキャルピングのほうがシンプルで再現性があります。両建ては判断ポイントが増えるぶん、初心者には難易度が高いです。

まとめ|両建てに逃げるな、損切りで勝て

FXの両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りを同時に持つ取引手法です。

ヘッジやつなぎ売りなど限定的な活用場面はあるものの、初心者が「損切りの代わり」として使うのは百害あって一利なしです。

スプレッド2倍、スワップ差損、判断の複雑化——両建てのデメリットは確実にあなたの資金を削ります。

ちきトレからのアドバイスはシンプルです。

両建てに使う頭と時間があるなら、損切りの練習に使いましょう。

デモ口座や1,000通貨の少額取引で損切りスキルを鍛えれば、両建ては必要なくなります。チキンでいい、ビビリでいい。退場しない者だけが、最後に笑うのです。

※FXには元本割れのリスクがあります。取引は余裕資金で、ご自身の判断と責任のもとで行ってください。利益を保証するものではありません。

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