FXの始め方 経済指標ガイド

FX経済指標 完全ガイド|日米10指標と「相場のテーマ」の読み方

経済指標ってなに??
ただのニュースだよね?
FXになにか関係があるの??

僕もFXをやり始めた頃は、経済指標の存在すら知りませんでした。さらに指標が相場に与える影響なんて想像もしていませんでした。
しかしFXをやっていく上で絶対に知っていなければならないことなので、しっかり学んでいきましょう。

経済指標は種類が多いので、一度に全部覚えようとしなくて大丈夫です。
発表前にその都度「どんな指標か・相場への影響は?」を確認していく習慣をつけていきましょう。


この記事でわかること

  • 米国の重要経済指標8選の「何がなぜ為替を動かすのか」
  • 日本側の重要指標2選の読み方
  • 指標の重要度は「相場のテーマ」次第で変わるという現実
  • 5年スキャルを続けてきた僕・ちきトレが、指標発表時にどう動くか

FX完全ロードマップ全体についてはこちらもご覧ください。


🌐 そもそも経済指標とは?なぜ為替が動くのか

経済指標とは、各国の経済状態を数値化して定期的に発表されるデータのことです。雇用・物価・消費・成長率など、さまざまな切り口から「今の経済がどういう状態か」を示してくれます。

では、なぜこれが為替を動かすのでしょうか。

中心にあるのは**「金利差」「景気の強さへの期待」**です。

USD/JPYで考えると、米国の雇用が強い→景気が良い→中央銀行(FRB)が利上げするかも→ドルを持っていると金利がもらえる→ドルが買われる→円安・ドル高、という連鎖が起きます。逆に景気が弱ければこの流れが逆回転します。

そして重要なのは、「結果の良し悪し」ではなく「予想との差(サプライズ)」が為替を動かすという点です。

例えば雇用統計の結果が+20万人だったとしても、市場予想が+25万人だったなら「悪い」と判断されてドル売りになることがあります。絶対値よりも、予想に対する乖離幅が反応の大きさを決めるのです。

この基本を押さえたうえで、次章から各指標を見ていきます。


📊 経済指標の重要度の見方

経済指標カレンダーを開くと、たいていの指標に重要度を示す★が付いています。

重要度目安
★★★必ず動く。ノーポジ推奨レベル
★★動く時は動く。ポジション縮小で警戒
普段は影響軽微。テーマ次第で動く

主要なFX会社のウェブサイトやアプリには、この★付きの経済指標カレンダーが標準装備されています。毎朝確認する習慣をつけるだけで、「急に動いて焦った」という経験は大幅に減ります。

ただし、この★の数字だけを信じていると、落とし穴にはまることがあります。

「★★★だから必ず大きく動く」「★だから大丈夫」は通用しないのです。その理由を次のセクションで説明します。

テクニカル分析と組み合わせた視点については、テクニカル分析入門も参考にしてみてください。


⚡ 【最重要】経済指標の重要度は「その時々のテーマ」で変わる

この記事の核心です。5年間USD/JPYをスキャルしてきて、最も痛感していることを書きます。

テーマで指標の反応は激変する

2022〜2023年、市場はインフレ退治一色でした。FRBが急激な利上げを続けた時期で、毎月のCPI(消費者物価指数)発表のたびに市場が大きく揺れ動くと広く言われていました。それほどインフレ指標の注目度が極端に高かった時代です。

2024〜2025年になると局面が変わりました。利上げが一段落して利下げがいつ始まるかが最大の関心事となり、FOMCの声明文とパウエル議長の会見発言が市場の主役に変わっていきました。CPI自体の数字よりも、「FRBがそれをどう解釈するか」が重視される展開が続き、声明文の文言1つで50pipsが動くような局面を何度も経験しました。

2026年現在、さらに様相が変わっています。地政学リスク——戦争や中東情勢の変化——が経済指標を上回る優先度で相場を動かす場面が増えました。大きな経済指標よりも地政学ニュースや原油価格によって、為替が強く反応することが多い状況です。

同じ指標でも、相場のテーマ次第でまったく別の動きをする。 これが現実です。

FXを始めたら自然と世界のニュースや経済状況に敏感になります。
最初はわからないかもしれませんが、ずっとニュースを追っていると相場のテーマを察知できるようになりますから焦らずコツコツニュースを見ていくようにしましょう

テーマを把握する3つの方法

難しそうに聞こえますが、毎日の習慣にしてしまえば5〜10分で把握できます。

  1. 朝のロイター・Bloombergのヘッドラインを5分眺める
    今日のトップニュースを見るだけで、市場の関心事がどこにあるか感覚がつかめます。
  2. 前日のニューヨーククローズ後の市況コメントを読む
    各FX会社のサイトが翌朝に更新しています。「昨日NYが何を気にして終わったか」は今日の地合いに直結します。
  3. Xでプロトレーダーの今日の注目事項をチェック
    信頼できる数人だけフォローして、朝のツイートを確認するだけで十分です。

「自分でテーマを掴むのが難しい」という方へ。
ちきトレは平日21時から約1時間、YouTubeライブでその日の相場テーマと注目指標をリアルタイムで話しています。テキストで読むより、実際の相場を見ながら一緒に体感する方が早く身につきます。ぜひ遊びに来てください。

▶ ちきトレのYouTubeチャンネル(@gyakuten44)

テーマを意識しないとどうなるか

具体的なシーンを挙げます。

「今週の★★★はCPIだ。これさえ終われば安心」と身構えていたら、発表の2時間前に中東の緊張が高まるニュースが流れ、有事のドル買いでCPI前にすでにめちゃくちゃ動いていた——こういうことが起きます。

逆もあります。「中古住宅販売件数なんてマイナーな指標でしょ」と油断していたら、その時の相場テーマが住宅市場の回復だった場合などでは予想外に急騰する、といった展開です。

5年やってきた肌感覚として断言できるのは、「指標の重要度は固定値ではなく、相場テーマとの掛け算で決まる」 ということです。

これから紹介する各指標の重要度も、あくまで「教科書的な水準」として読んでください。実際のトレードでは、毎日の相場テーマと照らし合わせて判断することが必要です。


🇺🇸 米国の重要経済指標8選

USD/JPYに最も影響が大きいのは、やはり米国側の経済指標です。重要度の高いものから順に8つ紹介します。

星の数は参考です。先程も言いましたが、その時々の相場テーマで星の数は変わります。
いろいろある経済指標の中でも押さえておくべき指標を集めました。


米雇用統計(NFP:非農業部門雇用者数)★★★

【一言で言うと】
米国経済の「雇用の健康診断」。為替市場最大の定期イベントです。

【発表時期・頻度】
毎月第1金曜日。夏時間は日本時間21:30、冬時間は22:30発表。

【なぜ為替が動くのか】
雇用が強い=景気が良い=FRBが利上げを維持または再開する可能性→ドル買い、という連鎖が起きます。弱い結果なら逆に利下げ加速観測でドル売り。さらに、非農業部門雇用者数・失業率・平均時給の3点セットが同時に発表されるため、それぞれが予想を上回るか下回るかで複雑な反応が生じることもあります。

【見るべきポイント】
まず非農業部門雇用者数の予想値と結果の乖離を確認します。次に平均時給の前月比・前年比。インフレ局面では時給上昇=インフレ圧力として受け止められるため、雇用者数が良くても時給が強すぎると利上げ懸念でドル買い加速、という二重の反応が起きることがあります。前月の数字が改定されることも多く、改定値も込みで判断する必要があります。

【ちきトレの関わり方】
NFPは必ずノーポジで迎えます。発表の30分前にはポジションをゼロにして、発表後も最低30分は触りません。なぜかというと、発表直後の数秒〜数十秒で50〜100pipsの往来があることが珍しくなく、スキャルの5〜7pipsの損切り幅などあっという間に消し飛ぶからです。チキントレーダーとして「取りに行かない」を徹底しています。乱高下が落ち着いて方向感が出てきてから、初めて短期でエントリーを検討します。

【スキャルでの注意点】
発表瞬間のスプレッドは5pips以上に拡大することが常態的にあります。約定拒否やスリッページも頻発するため、「指値が刺さったから大丈夫」と思わない方がいいです。

FRBの2大責務:物価の安定と雇用の最大化
ここに関わる経済指標のインパクトはやはり大きいですね。


経済指標カレンダーをチェックするなら、FXTFが使いやすいです。指標の重要度表示・発表時刻・予想値/結果が見やすくまとまっており、スマホでも素早く確認できます。

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FOMC・FRB政策金利 ★★★

【一言で言うと】
米国の金融政策を決める最重要会合。声明文の文言1つで相場が動きます。

【発表時期・頻度】
年8回(約6週間ごと)開催。結果発表は日本時間の翌朝3:00〜4:00(夏/冬時間で変動)。その後パウエル議長の記者会見が続きます。

【なぜ為替が動くのか】
USD/JPYにとって日米の金利差は最大の決定要因の一つです。政策金利の変更・据え置きだけでなく、**次回以降の利上げ/利下げをどう示唆するか(フォワードガイダンス)**が市場の核心です。「利上げは1回で終わり」と「利上げは続く」では、まったく違う方向に動きます。

【見るべきポイント】
金利の結果よりも、声明文の文言の変化とパウエル議長の会見に注目します。2024〜2025年の利下げ局面では、会見でのパウエル氏の発言の細かいニュアンスがCPI発表以上に相場を動かす場面が何度もありました。「タカ派的か?ハト派的か?」という市場の読み取りが方向を決めます。

【ちきトレの関わり方】
発表が深夜・早朝のため、スキャルの実戦での直接的な影響は少ないです。「次の日の相場テーマ」がFOMCで更新されることが多く、翌朝はしっかりとニュースを確認するようにしています。

【スキャルでの注意点】
発表直後から翌日にかけて、方向感が定まるまで値動きが荒れやすい。発表翌日の早朝スキャルは、前日比較でトレンドが変わっている可能性を念頭に置く必要があります。

ちなみに僕はまだ1度も生で会見を見たことはありません。
深夜なので寝てしまっています。

本音チキン
本音チキン

米CPI(消費者物価指数)★★★

【一言で言うと】
米国のインフレ率を示す指標。FRBの金融政策判断の根拠になります。

【発表時期・頻度】
毎月15日前後。夏時間は21:30、冬時間は22:30発表。

【なぜ為替が動くのか】
インフレが高止まりすると、FRBは利下げしにくくなる→ドル高圧力、インフレが鈍化すると利下げ加速の思惑→ドル安、という反応になります。2022〜2023年はインフレ退治が市場最大のテーマだった時期で、毎月のCPI発表が相場全体を動かすイベントとして広く認識されていました。

【見るべきポイント】
総合指数とコアCPI(食品・エネルギーを除く)の両方を確認します。コアの方が中長期のインフレトレンドを示すとされ、FRBも重視しています。総合だけで判断すると、エネルギー価格の一時的な変動に惑わされることがあります。

【ちきトレの関わり方】
NFP同様、★★★指標なのでノーポジで迎えます。テーマ次第では発表後の方向感が長続きするため、落ち着いてから順張りを狙うこともあります。ただし、「予想通りでも市場の反応が逆になる」ことがあるので過信は禁物です。

【スキャルでの注意点】
発表直後のスプレッド拡大はNFPに匹敵します。スリッページ、約定拒否のリスクが高く、発表前後5〜10分は離れた方が安全です。

相場の世界では「織り込み済」という言葉があります。
なんだそれって言いたくなります。


ISM製造業景況指数 ★★

【一言で言うと】
米国製造業の景況感指数。50を超えると景気拡大、下回ると縮小とされます。

【発表時期・頻度】
毎月第1営業日。夏時間は23:00、冬時間は24:00発表。

【なぜ為替が動くのか】
月初最初の主要指標として、その月の地合いを作る役割があります。NFPが同じ週に出るため、ISMが市場予想と大きくずれると「今月のNFPは強いか弱いか」の思惑が生まれ、それがドル相場を動かします。50を下回って景気縮小圏に入ると、ドル売り圧力が強まりやすいです。

【見るべきポイント】
総合指数だけでなく、新規受注・雇用・生産の各内訳も見ると、翌週のNFPへの示唆が読みやすくなります。

【ちきトレの関わり方】
発表時刻が23:00または24:00と、スキャルの時間帯にかかることがあります。月初は意識して警戒し、ポジションを縮小したうえで迎えます。

【スキャル注意点】
NFP前の月初指標という位置づけのため、予想外れの時のインパクトが大きくなりやすい。特に50の節目を下回るかどうかに注目です。

ISMは製造業よりも非製造業景気指数のほうがよく動く印象があります。
しっかりと両方ともチェックしましょう
しかし冬時間は発表が0時なので見てるだけのほうが多いですが。

本音チキン
本音チキン

米PPI(生産者物価指数)★★

【一言で言うと】
企業間の取引価格で見るインフレ。CPIの約1週間前に出るため「先行指標」として扱われます。

【発表時期・頻度】
毎月CPI発表の前後。夏時間は21:30、冬時間は22:30発表。

【なぜ為替が動くのか】
PPIの結果がCPIの予想修正に使われるため、大きくサプライズが出るとドル相場が動きます。ただし単体ではCPIほどのインパクトはなく、「CPIの地ならし」として機能することが多いです。

【見るべきポイント】
コアPPI(食品・エネルギー除く)の前月比がCPIとどう整合しているか。大きな乖離が出た時はCPI前後に警戒が必要です。

【ちきトレの関わり方】
ポジションを縮小して軽く警戒する程度です。★★★指標のようにノーポジにはしませんが、大きなポジションを持ったまま迎えることは避けます。

【スキャル注意点】
動く時は動きますが、CPIほどのスプレッド拡大は起きにくい。ただし過去にCPI勘違いで誤操作するケースもあるため、カレンダー確認は必須。


米小売売上高 ★★

【一言で言うと】
米国の個人消費の強さを測る指標。GDPの約7割を占める個人消費の現状を示します。

【発表時期・頻度】
毎月中旬。夏時間は21:30、冬時間は22:30発表。

【なぜ為替が動くのか】
消費が強い=景気が良い=ドル買い、消費が弱い=景気悪化懸念=ドル売り、という比較的素直な反応をします。GDPの大半を占める消費動向はFRBも重視しており、景気判断の基礎データとして市場の注目度は安定的に高いです。

【見るべきポイント】
**コア小売売上高(自動車除く)**と総合の両方が同時発表されます。自動車販売は月ごとのブレが大きいため、コアの方が基調トレンドを見るのに適しています。

【ちきトレの関わり方】
CPI・NFPほどではないですが、結果次第では50pips以上動くことがあります。★★として警戒し、保有ポジションは縮小して発表を迎えます。

【スキャル注意点】
発表直後のスプレッドは広がります。ただし★★★指標ほど急激ではないため、発表後5分程度で落ち着いてくることが多いです。


米GDP(速報値)★★

【一言で言うと】
米国経済全体の規模を示す「通知表」。ただし四半期に1回しか出ません。

【発表時期・頻度】
四半期ごと(1月・4月・7月・10月頃)。速報値・改定値・確報値の3段階で発表されますが、最も市場が動くのは速報値です。夏時間は21:30、冬時間は22:30発表。

【なぜ為替が動くのか】
GDP成長率が予想を大きく上回るとドル買い、下回るとドル売りという基本的な反応をします。リセッション(景気後退)入りの疑念が高まる局面では、市場への影響が数日間続くこともあります。

【見るべきポイント】
速報値の発表では速報性が最優先されます。改定値・確報値では、個人消費・設備投資・純輸出など内訳の変化も市場が注目します。

【ちきトレの関わり方】
大きく外れると100pips超の動きになることもあり、★★ながら油断できません。ポジション縮小で発表を迎え、落ち着いてから判断します。

【スキャル注意点】
四半期イベントのため普段より意識が薄れがち。カレンダーで事前確認が必要です。


ADP雇用統計 ★

【一言で言うと】
NFP(本命)の2日前に出る「前哨戦」の雇用指標です。

【NFPとの関係】
民間の人事管理ソフト会社であるADPが、民間企業の雇用動向を集計して発表します。NFPに先行して出るため「NFPの予告編」として使われてきましたが、近年は本家NFPとの乖離が目立つケースも増え、重要度はやや低下傾向にあります。それでもNFP予想の修正材料として使われることは変わりません。

【見るべきポイント】
予想との差がNFP予想を動かすかどうかが焦点です。大きなサプライズ(予想±10万人超など)が出た時は動きが大きくなります。

【ちきトレの関わり方】
「軽く意識する程度」です。ADP発表時にポジションを持っていても、急激な動きでなければそのまま様子を見ます。ただしNFP前週の空気感を読む材料として毎回チェックはします。

【注意点】
NFPとの相関が薄れてきているため、「ADPが強かったからNFPも強いだろう」という推論には注意が必要です。


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🇯🇵 日本の重要経済指標2選

USD/JPYは米国指標だけで動くわけではありません。日本側の経済指標も、特に日銀の政策に影響するものは大きく動く要因になります。米国ほどの頻度ではないですが、重要度は高いです。


日銀金融政策決定会合 ★★★

【一言で言うと】
日本の金融政策の全てを決める会合。発表タイミングと総裁会見がポイントです。

【発表時期・頻度】
年8回開催。政策発表は昼12:00頃〜午後と幅があり、その後の**植田総裁の記者会見(15:30〜)**が本番といわれます。

【なぜ為替が動くのか】
日米の金利差がUSD/JPYの大きな決定要因であるため、日銀が利上げすると日米金利差が縮小→円高圧力、据え置きなら金利差維持→円安方向、という反応になります。長短金利操作(YCC)の柔軟化や修正が発表された場合は特に大きな動きになりやすく、2024年の利上げ局面では市場に大きなインパクトを与える場面が続きました。

【見るべきポイント】
政策金利の変更の有無だけでなく、声明文の文言と総裁会見のトーンが重要です。「次回の利上げ示唆があるか」「ハト派かタカ派か」を市場は読み取ろうとします。サプライズ的な変更が発表された場合は、会見発言1つで方向が反転することもあります。

【ちきトレの関わり方】
会合当日はノーポジで臨みます。特に総裁会見の時間帯(15:30〜)は絶対に触らないルールにしています。昼間の指標にしては珍しく、スキャルの活動時間帯にかかることがあるため特に注意が必要です。会合が終わって方向感が出てから、翌日以降のトレードを組み立てます。

【スキャルでの注意点】
発表時刻が「昼〜午後の幅あり」というのがやっかいで、いつ発表されるか読みにくいです。会合の日は事前にカレンダーで確認し、時間帯をあらかじめ把握してから活動するようにしてください。


日本CPI(全国消費者物価指数)★★

【一言で言うと】
日本のインフレ率。日銀の利上げ判断の主要材料となります。

【発表時期・頻度】
毎月下旬の金曜日、8:30発表。なお、東京都区部CPIが約1週間前に先行して発表されるため、こちらが全国版の先行指標として注目されます。

【なぜ為替が動くのか】
日本のインフレが続くと、日銀が利上げしやすくなる→日米金利差縮小→円高圧力、という流れになります。逆にインフレが落ち着けば日銀は動きにくく、円安継続の論拠になります。

【見るべきポイント】
コアCPI(生鮮食品除く)とコアコアCPI(生鮮食品・エネルギー除く)の2種類を確認します。日銀はエネルギー価格の一時的な変動を除いたトレンドを重視するため、コアコアの動きが日銀の次の判断を占う材料になります。

【ちきトレの関わり方】
早朝8:30発表のため、ちきトレの1分足スキャルの時間帯とはずれることが多いです。ただし、その日の地合いを決める材料になるため、発表結果は朝のうちに確認してから臨むようにしています。

【スキャル注意点】
米国指標ほど急激なスプレッド拡大は起きにくいですが、市場予想と大きく乖離した際には動きが出ます。東京都区部CPIで先読みしておくことで、本番の全国版に備えやすくなります。


🚨 為替介入はこういうもの

為替介入とは、財務省の指示のもとで日銀が外国為替市場に直接参加し、円を買ったり売ったりすることで為替レートに影響を与える政策手段です。

日本の場合は急激な円安を抑制するための「円買い・ドル売り介入」が基本パターンです。数年に1度の特殊イベントですが、一度発動すると短時間で2〜5円(200〜500pips)動くことがあります。通常の経済指標とはケタが違います。

2026年4月30日、僕はたまたまショートを保有していました。介入が発動した瞬間、チャートが崩れ始め、数分のうちに約5円の急落。500pipsが動く相場でした。チキン発動で10〜20pips取って終わりです。

当時のリアルな感情を正直に言うと「介入を取りに行こうとして全部吐き出す」よりはマシ、という安堵感でした。5年やってきて学んだのは、**「介入は予測してトレードするものではなく、起きた時に冷静に身を引くもの」**だということです。

介入の予兆(当局者の口先介入発言や「断固たる措置」というコメント)に気をつけておくことは大事ですが、「介入で一撃必殺」を狙うスタイルは個人トレーダーには向いていません。起きたら流れに乗って少しもらう、それで十分です。


🛡️ 指標発表時のちきトレ流の戦い方

5年間の1分足スキャルを通じて積み上げた、指標発表時の行動ルールです。

基本ルール

  • ★★★指標:発表30分前にはノーポジ。発表後も30分は触らない。
    NFP・FOMC・CPI・日銀会合がこれに該当。瞬間で50〜100pips以上動くことがあり、スキャルのレンジを完全に超えてきます。損切りのルールを守っていても、約定できないレベルのギャップが出ることがあります。
  • ★★指標:ポジションを縮小して警戒。
    全部閉じなくてもいいですが、大きなポジションのまま発表を迎えるのは避けます。「動かないだろう」と思っていても動くのが★★指標です。
  • スプレッド拡大とスリッページに注意。
    指標発表直後は、スプレッドが通常の5倍以上に開くことがあります。「ここで利確しよう」と思って注文を出しても、想定外の価格で約定することがあります。
  • 動きが落ち着いてから入る。
    発表後の初動は取りに行きません。方向感が定まり、値動きが落ち着いてきてから初めて参加を検討します。急いでエントリーして往来に巻き込まれるのが一番もったいないです。
  • 毎朝、経済指標カレンダーをチェックする。
    これだけで「知らなかった」による損失の多くが防げます。資金管理の考え方と組み合わせて、「その日触っていいサイズ」を決めておくことが大事です。

指標発表時の動きを最小リスクで体感したいなら、松井証券FXが向いています。業界最小水準の1通貨単位から取引できるため、「本物の相場で練習する」ことが数十円のリスクから始められます。

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指標発表時の心理コントロールについては、トレード心理の名著として知られる『ゾーン』が参考になります。「なぜ分かっているのに動けないのか」に対する答えがこの本にあります。

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❓ よくある質問(FAQ)

Q: 経済指標発表時はトレードしない方がいいですか?

A: 初心者のうちは基本的にノーポジ推奨です。相場の動き自体を観察する時間として使うと、知識が早く身につきます。

ある程度慣れてきても、★★★指標(NFP・FOMC・CPI・日銀会合)は触らないのが無難です。発表後に方向が定まってから参加する方が、損をするリスクが大幅に下がります。「指標で稼ごう」より「指標で死なない」を優先しましょう。


Q: 経済指標カレンダーはどこで見られますか?

A: FXTF、ヒロセ通商などの主要FX会社のウェブサイトやスマホアプリで確認できます。無料で使えて、重要度(★の数)・発表時刻・予想値・前回値が一覧で見られます。

口座を持っているFX会社のカレンダーをブックマークして毎朝チェックするのが一番手軽です。口座をまだ開設していない方はFX口座開設の手順も参考にしてみてください。


Q: 米国指標の発表時間は夏時間と冬時間でなぜ変わるのですか?

A: 米国がサマータイム(3月第2日曜〜11月第1日曜)を採用しているためです。サマータイム期間中は米国の時計が1時間早まるため、日本時間での発表時刻も1時間早くなります。

例えば雇用統計は、夏時間は21:30、冬時間は22:30発表です。毎年3月と11月に切り替わるため、時間帯が変わったと感じたら「サマータイムが変わった」と覚えておけばOKです。


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まとめ

経済指標の知識と、相場のテーマを読む力。この2つの掛け算が、ファンダメンタルズを使いこなす核心です。

指標の★の数を覚えることはスタートライン。そこから「今の市場が何を気にしているか」を毎日更新していく習慣が、実力として積み上がっていきます。

FX完全ロードマップ全体はこちらから確認できます。次は、実際のトレードで欠かせない損切りの考え方に進んでみてください。


毎日21時、ちきトレはYouTubeライブでその日の相場テーマと注目指標をリアルタイムで話しています。一緒に相場を見ましょう。

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当ブログ「遅くない!今日から副業革命」に掲載しているFXトレードの手法・分析・収支結果などの情報は、筆者(ちきトレ)個人の経験と見解をもとにしたものです。

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ちきとれ

40代現役会社員|FX歴5年|秒〜分スキャ|安定収益を継続中。「遅くない」をモットーに、兼業でのFXと副業術を発信。証券口座の収支表をXにて毎日公開中!

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